土木と舗装の違いとは?土木工事の種類や、舗装工事の目的を解説。

「土木と舗装の違いとは?」
「 “土木” と “舗装” は “建設業” に分類されるが、具体的な業務内容の棲み分けが知りたい。」

このような疑問にお答えします。

こんにちは。北海道の建設企業「M・Kロード株式会社」です。

建設業界における「土木」と「舗装」の役割は、一見似ているようでいて、その違いを理解することは意外に難しいです。

しかし、これらは私たちの生活基盤を支える重要な分野であり、その特徴や目的を知ることは非常に価値があります。

この記事では、土木と舗装の基本的な違い、各工事の種類、そしてそれらが私たちの生活にどのように貢献しているかについて、詳しく解説していきます。

目次

土木工事とは

土木工事は、主に公共のインフラ整備を目的としている工事で、まさに生活を支える基盤となっているます。

橋梁、道路、ダムなど、私たちの日常生活に不可欠な施設の建設や維持を行うことで、社会の基盤を支えています。

これらの工事は、災害時のリスク管理や環境保全の観点からも重要であり、計画段階から設計、施工に至るまで、高度な専門知識と技術が求められます。

舗装工事の役割

舗装工事は、道路や歩道などの表面をアスファルトやコンクリートで覆い、快適で安全な移動空間を提供することを目的としています。

言うなれば ” 快適で安全な移動空間の提供をする” のが舗装工事の役割となります。

この工事により、交通の流れがスムーズになり乗り物や歩行者の安全が確保されます。また、舗装は景観を美しく保つ役割も担っており、地域の魅力向上にも貢献しています。

土木工事の種類と特徴

土木工事には、基礎工事、造成工事、外構工事など、さまざまな種類があります。これらは、それぞれ異なる目的と特徴を持ち、複雑な工程と専門技術を必要とします。

それぞれの特徴は以下のとおりです。

①基礎工事

基礎工事とは、建物の土台を作る工事で、以下の2つに分類されます。

  • 杭基礎: 軟弱地盤に建物を建てる場合、杭を打ち込んで建物を支える。
  • 直接基礎: 杭を使わず、地盤の上に直接基礎を作る。

直接基礎には、ベタ基礎、独立基礎、布基礎などがあります。基本的には、建物の基礎に配筋して流し込むことで基礎を構築します。ただし、基礎工事では、基礎部分全体をコンクリートで覆い、その表面で建物を支えるベタ基礎とすることが多いです。

②造成工事

造成工事とは、土を盛ったり石を積んだりして、建築用の土地を加工する作業のことです。建築の重要な準備段階であり、次の3つの場合に必要となる。

  • 土地の高低差がある場合
  • 土地が変形している場合
  • 地盤が弱い場合

高低差のある土地に建物を建てることはできないので、盛り土をして土地の表面を平らにする必要があります。しかし、丘などの傾斜地に建てる場合は、平らにする必要はなく、平らにする必要があります。

土地自体が変形している時は、四角くしなければなりません。腐葉土で地盤が弱っている場合は、腐葉土を取り除き、盛り土をして平らにします。

③外構工事

外構工事とは、建物以外のものを工事する工事です。例を挙げると、塗装、排水、造園などがあります。外構工事には、工事前に行う「先行工事」と、工事後に行う「仕上げ工事」の2種類があります。

先行工事とは、建物の基礎を作る前に行う工事のことです。雨で土地が流されないように盛土や土留めを行います。

その一方で、仕上げ工事は、建物が完成した後に行う工事で、「より快適な空間をつくる」ことを目的としています。主に建物の前に柱を立てたり、車庫を作ったりします。

舗装工事の種類と目的

舗装工事には、よく耳にするコンクリート舗装やアスファルト舗装などを含め、以下の種類があります。

  1. コンクリート舗装
  2. アスファルト舗装
  3. コンポジット舗装
  4. 特殊舗装

これらの工事は、一般的には耐久性や維持管理のしやすさ、コストの面から最適な方法が選ばれます。

目的としては、交通の安全性確保、景観の向上、そしてぬかるみや粉塵の防止などがあり、それぞれの地域や使用される道路の特性に応じて適切な舗装方法が採用されます。

土木と舗装の違い

土木と舗装の最も大きな違いは、その対象とする範囲と目的にあります。

土木工事:広範囲にわたるインフラ整備に関わり、社会生活の基盤を形成する。

舗装工事:その一部分に特化し、主に道路や歩道などの表面処理に焦点を当てています。

土木は基礎から構造物を作り上げることに重点を置き、舗装は使用される場所の機能性や美観を高めることに主眼を置いています。

土木工事と舗装工事の相互関係

土木と舗装は、それぞれ独立した分野でありながらも、実際には互いに深く関連し合っています。

例えば、新しい橋や道路が建設される場合、土木工事によって基礎となる構造が築かれた後、舗装工事によってその表面が完成されます。どちらか一方が欠けても成り立たない、切っても切り離せない関係といえます。

このように、両者は連携して機能し、より安全で快適な生活環境を提供するために欠かせない役割を果たしています。

土木舗装工事の社会的重要性

土木舗装工事は、日常生活の質を直接的に向上させる重要な役割を担っています。

これらの工事によって、自然災害からの保護、交通の安全性の確保、そして美しい都市環境の創出が可能になります。

特に、気候変動や都市化の進行など、現代が直面する多くの課題に対しても、土木舗装工事は解決策の一端を担っており、その社会的価値は計り知れません。

まとめ

「土木」と「舗装」について、それぞれの工事の特徴と目的をもう一度整理しましょう。

工事の種類範囲、対象主な目的
土木工事広範囲にわたるインフラ整備全般社会生活の基盤の形成
舗装工事インフラ整備の一部、道路、歩道など交通の安全性確保、景観の向上など

ここまで読んでいただけた皆さんは、土木と舗装工事の基本的な違いと、それぞれの分野が私たちの生活にどのように貢献しているかを理解していただけたと思います。

両者は、日常生活を支え、より快適な社会環境を構築するために不可欠な存在です。

建設業界において、これらの工事を理解し、適切に活用することは、将来の社会を形作る上で重要な意味を持ちます。

土木と舗装、それぞれの専門分野の専門家たちは、技術と知識を駆使して、日々私たちの生活の質を高めるために努力しています。その貴重な仕事と成果に、私たちは改めて敬意を表する必要がありますね!

私たちの働く「M・Kロード」では、土木、舗装に携わり日々社会に尽くしています。社会貢献に興味のある方はご連絡をお待ちしております。各分野のエキスパートもたくさんいるのでキャリアアップのサポートも充実しております。

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